犬の飼い方

犬の外飼いは雨の日がかわいそう?小屋に入らないで外にいるのはOK?

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今回は犬の外飼いについての話題です。

梅雨や台風、ゲリラ豪雨などに悩まされることが多い日本ですが、雨が多くても犬を外飼いすることは可能なのでしょうか?

年間の寒暖差が大きい日本では室外での温度管理は難しいですし、外にいること自体がかわいそうという風潮もありますよね。

また、現在はペットの健康や衛生に対する意識が向上しており、外飼い犬が小屋に入らないで芝生の上で寝るのを不衛生だと感じる人もいるでしょう。

しかし、何らかの事情で外飼いせざるを得ないことだってあるはず。

犬の外飼いについては心配事も多いと思います。

まず、家族と離れたところに一人にさせてかわいそうだということ。

それに、見ていない間に有害なものを口にしてしまうかも。

雨が降っているのに小屋に入らないで外にいる場合は、風邪をひかないか心配になります。

犬の外飼いについて注意すべき点についてお伝えしていくので、ぜひ参考にしてください。

 

犬は雨でも外飼いできる?

雨のシーズンもあり、年に10回くらい台風がくる日本でも、外飼いされている犬は少なくありません。

ですが、天候に左右されない室内飼いと比べて配慮すべき点は多くあります。

雨に濡れるのは嫌だけど、散歩の楽しさがそれを上回るというワンちゃんは多いですが、ただ雨に濡れるのが好きというのは非常に稀なケース。

飼い主としては外飼いの愛犬が雨に濡れないようにしてあげたいところです。

 

犬を外飼いするなら雨よけが必須!

犬の外飼いについてはいくつか配慮すべき点があるのですが、モノという観点で最も大切なのが雨よけでしょう。

屋根付きの犬小屋であれば問題ないですし、サークルやケージで囲っているのであれば、大型のパラソルや、できれば側面も覆えるものが望ましいです。

というのも、雨に濡れることで犬には様々な悪影響が。

雨に濡れて体温が奪われれば免疫力が落ち、風邪だけでなくあらゆるウイルスや細菌が体内に侵入してしまいます。

湿気の多い環境では体表面の雑菌が繁殖しやすく、悪臭や皮膚病の原因にも。

また、屋根やパラソルは日よけとしても機能します。

日本の夏は30℃以上になる日も珍しくなく、日陰の重要性は言うまでもありません。

犬も毛が薄い部分は日焼けをしますし、直射日光を浴びすぎれば皮膚炎になることもあります。

最も恐ろしいのは熱中症で、脱水症状に陥り最悪の場合は死に至ることも。

外飼いの犬が冬に凍死した話は聞きませんが、夏に熱中症で亡くなるケースは耳にするので、十分に注意しましょう。

こうした多くのリスクを軽減できるという点で、雨よけの存在はとても重要です。

 

台風や雷のときは室内に入れてあげよう!

雨風をしのげる犬小屋があったとしても、雷雨や台風の日は可能であれば室内にいれてあげましょう。

外飼いのワンちゃんは普段から飼い主さんと離れたところにいることで、少なからず寂しい気持ちがあるはずです。

雷雨や台風の日は雨音だけでなく雷鳴や風の音も凄まじく、人間でもうるさいと感じるほど。

聴力の発達している犬にとっては想像もつかないストレスになると考えられます。

また、特に台風では庭の鉢植えや自転車までが吹き飛ぶような規模であれば、最悪犬小屋そのものが壊れる可能性も。

何より、こうした心細い時に飼い主さんが寄り添ってくれることで、信頼関係の強化にも繋がるのではないでしょうか?

 

外飼い犬が小屋に入らないで外にいるのはかわいそう?

雨が降っているにもかかわらず、犬が小屋に入らないで外にいるのを見たことはあるでしょうか?

飼い主さんとしては、ワンちゃんが雨風をしのげるように犬小屋を用意してあげたはずです。

ワンちゃんが小屋に入らないでいつまでも雨ざらしになっていたらかわいそうだし、何で?と思いますよね。

でも犬の行動には必ず理由があります。

ここでは、雨なのに犬が小屋に入らないで外にいるときに考えられる理由と、快適な犬小屋の条件を考えていきましょう。

 

雨なのに犬が小屋に入らないのには理由がある?

基本的に犬は雨に濡れることが好きではありません。

にもかかわらず雨の日に犬小屋に入らないでいるのはとてもかわいそう。

これには必ず理由があるはずなので、考えられるものをいくつかピックアップしました。

雨なのに犬が小屋に入らない理由
  • 小屋の中が外にいるよりも不快
  • 雨の日に小屋の中で嫌な思いをしたことがある
  • 家の中に入りたい(飼い主さんと一緒にいたい)
  • 雨に濡れるのが好き

犬小屋の中に毛布やお気に入りのぬいぐるみを入れたり、マットを敷いてあげたりしますよね。

雨の日はそれらが濡れて冷えてしまい、不快感で小屋に入らないことがあると考えられます。

雷雨や台風の日に犬小屋の中で轟音を聞く、吹き飛んできたものがぶつかる、小屋自体が大きく揺れるなどの怖い思いをして、トラウマで入らなくなることも。

過去に雨で室内に入れてもらえた経験があったりすると、また中に入りたくて小屋に入らないことがあるようです。

せっかく犬小屋を用意してあげても使ってくれないのはもったいないし、何よりずぶ濡れのままではワンちゃん自身がかわいそうですよね。

外飼いのワンちゃんは室内犬と比べて一緒にいる時間が短いからこそコミュニケーションをしっかりとり、小屋に入らない理由を見極めて対処してあげましょう。

 

快適な犬小屋の条件をご紹介!

せっかく犬小屋を用意しても、快適な環境でなければワンちゃんがかわいそうかも。

ここでは快適な犬小屋の条件をご紹介します。

快適な犬小屋の条件
  • 十分な広さがある
  • 通気性が良い
  • 出入口がそこそこ広い
  • 床がわずかに地面から離れている

十分な広さとは具体的にどれくらいかというと、高さはワンちゃんが四つ足で立っているときに頭が天井に着かないくらいが良いです。

横幅はワンちゃんが中で壁にぶつからずに一回転できるくらいが理想。

狭すぎるとストレスの原因になってしまうし、広すぎるのもかえって落ち着かないワンちゃんが多いです。

通気性も大事な要素で、両側に網戸があると風通しの確保に加えて虫除けにもなるので、とても便利。

冬にはここにプラスチック製の透明な板をはめ込むことで、窓としての役割を維持しつつ、保温性を持たせることができます。

出入口の広さですが、出入りの際に身体がぶつかったり、頭を必要以上に下げなければならなかったりすると、ワンちゃんがストレスに感じてしまうことも。

かといって広すぎても雨や風が吹き込みやすくなってしまうので、出入りに苦労しない程度の広さがベストです。

湿気や熱は地面にこもりがちなので、四隅に脚が付いていて床が少し地面から浮いている構造のものを選ぶと、そういった影響を受けづらくなるでしょう。

実は、犬小屋内部の環境だけでなく、設置する場所にも注意する必要があります。

直射日光や雨が当たりやすい場所は極力避けましょう。

また、道路や車庫に近い位置では車の排ガスやエンジン音、人や車の往来などで落ち着きづらいです。

エアコンの室外機近くも、モーター音や電磁波の影響を受けるので犬小屋の設置に適しているとは言えません。

環境とは少し違いますが、夏場は水を多く飲むのに加え、水受けに虫が入ることもあるので頻繁に取り替えてあげましょう。

これらすべての条件を満たすのはなかなか難しいですが、ワンちゃんの快適な生活のためにできる限りのことはしてあげたいですね。

 

まとめ

今回は犬の外飼いについてでした。

世間的にはワンちゃんが雨風に晒されて外にいるのはかわいそうという意見もありますが、外飼いせざるを得ない事情もありますよね。

大切なのは、一緒に過ごす時間が短いからこそしっかりコミュニケーションをとってあげることではないでしょうか?

ですので快適な生活環境を用意してあげること。

その一つが犬小屋ですが、雨なのに犬小屋に入らないで外にいるワンちゃんがいます。

普段から注意深く観察してあげていれば、犬小屋に入らない理由をすぐさま突き止め、適切に対処してあげることができるでしょう。

こまめなコミュニケーションと観察を忘れなければ、外飼いであってもワンちゃんとの絆はきっと深まるはず。

飼い主さんの意識が変わって、正しい知識を身に着けることで、外飼いでも幸せなワンちゃんが増えることを願っています。

そうなれば、外飼いの犬がかわいそうという風潮も変えていけるのではないでしょうか?

この記事を読むことがその第一歩になれば大変光栄です。

それでは『犬の外飼いは雨の日がかわいそう?小屋に入らないで外にいるのはOK?』はここまで!

この記事を読んで、ひとりでも多くの方に「ためになった!」と思っていただけたら、とっても嬉しいです!