保護犬・保護犬カフェ PR

繁殖犬はボロボロで歯がない小型犬が多いのなぜ?劣悪な生活環境で歯周病がひど過ぎる!

保護犬 歯がない 小型犬 繁殖犬 リタイア 歯がボロボロ かわいそう
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

保護犬には歯がない小型犬が多いことをご存じでしょうか?

繁殖犬をリタイアした個体のなかにも同様に、歯がボロボロでかわいそうな子がたくさんいます。

ワンちゃんにとって歯の病気は万病の元ともいわれ、毎日ケアすることが当たり前の世の中。

しかし、かわいそうなことに歯の問題を抱えるワンちゃんが多いのも事実です。

今回は、なぜ保護犬、とりわけ小型犬に歯がないことが多いのか?

また、歯がボロボロになってしまっている、繁殖犬をリタイアした子たちの実情についてお話ししていきます。

 

保護犬で歯がない小型犬が多いのはなぜ?

家庭での飼育放棄や、繁殖業者による多頭飼育崩壊などの人間都合によって、保護されるワンちゃんが後を絶ちません。

最近ではこうした実態もメディアで取り上げられるようになり、ワンちゃんをお迎えする際に、保護犬を引き取ろうと考える人も増えたのではないでしょうか?

保護犬が抱える問題は一つや二つではありませんが、今回は「歯の問題」にフォーカスしてお伝えします。

 

歯がない保護犬が多い理由は生活環境?

歯がない保護犬が多い理由として考えられるのが、劣悪な生活環境です。

なぜ保護されるのかを考えたときに、家庭からの放棄や多頭飼育崩壊が真っ先に思い浮かびます。

テレビなどで、狭い柵の中にワンちゃんたちがぎゅうぎゅう詰めで入れられ、虚ろな表情でいるのを見たことがないでしょうか?

糞尿すら処理されていないのに、歯の手入れをされているはずもありません。

特に小型犬は顎が小さい、水を飲む量が少ない、唾液が少ないといった理由で歯垢がたまりやすい傾向にあります。

したがって、歯周病が重症化しやすく、保護される頃には既に歯が抜けている、または抜かざるを得ない状況にまで陥ってしまっているのでしょう。

さらに酷いと、上下の顎の骨が溶けたり、それによってできた穴が鼻腔にまで繋がったりしてしまう痛ましいケースすらあるほどです。

 

人気の小型犬で歯がない理由は繁殖が原因?

保護された小型犬には歯がない、もしくはボロボロの子が多いです。

というのも昨今の小型犬ブームにより、とにかく数を産んで増やそうとする繁殖業者が、ごく一部ではありますが存在します。

しかし、生まれた子たちがすべて売れるわけではないので、捨てられたり、放置されたりといった仕打ちをうけることも。

成長に栄養がたくさんひつような子犬期に食事も満足にもらえないんです。

その結果カルシウムやタンパク質などの身体を作るのに必要な栄養が不足してしまい、歯がボロボロとなってしまいます。

これが、売れ残ってしまった子犬たちの多くに待ち受けている末路です。

 

繁殖犬で歯が無い子は舌が出たままになりがち!

シニア犬で歯が無い部分から舌がぺろんと出ているのを見たことがありませんか?

犬は人間と比べると舌が長いので、とくに前歯は舌を押さえる働きがあります。

何らかの理由で抜歯をしたり、歯槽膿漏で歯が抜けたりすると歯の間から舌が出てしまいますが、歯が無い部分から出てしまっているだけなら健康や生活に大きな影響はありません。

繁殖犬の舌が出ている部分に注目して、口を開けて歯が無くなっている部分があるか見てみるといいかもしれませんね。

ただ、抜けきっていない乳歯が歯列に残ったままにいる場合は注意が必要です。

犬の痛がる素振りはわかりずらいので、健康でいるために毎日の生活の中でしっかり観察してあげると早期発見できる確率があがりますね。

歯が無くて舌が出ていても、しっかり栄養、水分補給できているのであればそんなに心配する必要もないでしょう。

舌が乾燥しがちであればたまに湿らせてあげてください。

 

繁殖犬リタイアは歯がボロボロでかわいそう?

劣悪な生活環境で歯を失うのは飼育放棄されたワンちゃんだけではありません。

繁殖業者のもと子犬を産み続ける、いわゆる繁殖犬も被害者といえるでしょう。

彼らは基本的にケージの中で太陽の光を浴びることもなく、最低限の食事と、一日一回替えられるかどうかの水をあてがわれ、暮らしています。

もちろん歯の手入れなどされず、身体とともに歯もボロボロになっていくのです。

繁殖犬をリタイアした犬に多い歯の状態はどんなものなのでしょうか?

 

繁殖犬をリタイアしたメスに歯がボロボロが多い?

繁殖犬をリタイアしたメスに、とりわけ歯がボロボロな子が多いようです。

まず檻の中で放置されているので、歯石が溜まり、歯周病が進行するのは必然ではないでしょうか?

また、最低限の食事しか与えられないわけですから、栄養状態は最悪です。

お腹にいる胎児の身体を作るのにはカルシウムが必要で、本来ならば母犬は普段以上に摂取するのが理想でしょう。

しかし、カルシウムを十分に摂れていない母犬は、自らの歯や骨から分け与えるしかないのです。

したがって、歯周病と栄養不足のふたつの要因が重なることにより、繁殖犬をリタイアしたメスに、歯がボロボロな子が多いのだと考えられます。

 

歯がボロボロの元繁殖犬への影響と対処法は?

繁殖犬は動物愛護法の改正により、5歳でリタイアとなります。

ではその後の一生涯、本来楽しいはずの食事のときも、痛みに耐えながら生きていかなければならないのでしょうか?

最近では、歯の治療を得意とする獣医師も増え、むやみに抜歯するのではなく、残せる歯は綺麗にしてできるだけ残すというのが一般的になってきました。

リスクは、歯石除去の際に全身麻酔をかけることになるので、年齢や体質によっては身体に大きな負担がかかってしまうことです。

歯石除去を行うと、以前より歯石が溜まりやすくなることがあるので、毎日のケアを忘れないようにしましょう。

また、歯周病が進みすぎて、口の周りの骨まで溶かしてしまっているケースも多くみられます。

獣医師とよく相談して、その子にとってベストな治療方針を決めてあげたいですね。

 

まとめ

今回は、保護犬には歯がない小型犬が多いという話やリタイアした繁殖犬は歯がボロボロでかわいそうだという話をさせていただきました。

本日の話を簡単に振り返ると、保護犬には歯がない小型犬が多く、その原因は飼育放棄や、繁殖業者による劣悪な生活環境でした。

また、繁殖犬をリタイアした子たちの歯がボロボロなのも、かわいそうなことに過剰繁殖による被害といえます。

重い話になりましたが、ひとりでも多くの方に、小型犬ブームの裏で起きている現実について知っていただければ幸いです。

愛犬家のみなさん、歯周病が悪化してもワンちゃんから訴えてくることはありません。

歯のお手入れは毎日してあげましょうね。

それでは『繁殖犬はボロボロで歯がない小型犬が多いのなぜ?劣悪な生活環境で歯周病がひど過ぎる!』はここまで!

この記事を読んで、ひとりでも多くの方に「ためになった!」と思っていただけたら、とっても嬉しいです!