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保護犬に血統書は付いていない?保健所に純血種の子犬はいる?

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最近、ワンちゃんをお迎えするときの選択肢として、保護犬を引き取る方も増えてきました。

ですが、保健所の譲渡会で、次のような声を聞くことがあります。

モリコ
モリコ
血統書付きの子はいるの?
アスミ
アスミ
純血種の子犬がいいんだけど

譲渡会に来てくださるのはとてもありがたいです。

しかし一方で、血統書や純血種といった言葉が正しく認知されていない現状があると感じています。

言葉を選ばずにいえば、保健所の保護犬譲渡会はタダ同然で子犬をもらえる場ではありません。

血統書や純血種とはどういった意味の言葉なのか、改めて調べてみたのでご紹介します。

この記事が、保護犬の里親を考えている方のお役に立てば幸いです。

 

保護犬に血統書はある?

「血統書付きの犬」という表現を聞いたことがありますか?

そう聞くと、立派なワンちゃんなんだろうなと感じる方もいると思います。

では、保健所で保護され、譲渡会に出される保護犬にも血統書がついているものなのでしょうか?

よくわからないけど、価値のありそうなこの血統書。

そもそも何のためにあるのか、解説します。

 

保護犬の譲渡会に出る犬には血統書がついている?

保護犬譲渡会にはまれに血統書付きの犬を希望する人がいます。

理由を聞いてみると、

モリコ
モリコ
品が良さそうだから
タマ
タマ
よく知らないけど血統書付きがいいんでしょ?

といった根拠が不明な答えが返ってくることが多いです。

保健所の譲渡会に出る保護犬に、血統書は基本的にはついていないと考えていただいて間違いありません。

ワンちゃんが保健所に保護されるのはいくつかのパターンが考えられます。

捨てられる、劣悪な飼育環境からレスキューされる、様々な理由で飼い主自身が持ち込む、野良犬の繁殖などでしょうか。

わざわざ犬と血統書を一緒に捨てる人はいないですし、レスキューの場面でも、血統書を回収するようなことはしません。

というのも、血統書についてはのちほど詳しく説明するのですが、これがあることで転売や繁殖目的で引き取ろうとする人がいるからです。

以上の理由で、譲渡会に出る保護犬には、血統書が付いていることは基本的にありません。

 

犬の血統書の用途を解説!

血統書とは、そのワンちゃんの血筋を三代前まで遡り、この子は間違いなく純血種の家系ですよと証明している書類です。

決してワンちゃん自身の価値や質の高さを保証するものではないということをよく覚えておいてください。

そして血統書の役割は、犬種ごとの姿形や特徴を守ることです。

犬種ごとに「犬種標準」とよばれる身体のサイズ、耳の形、脚の長さなどの理想形があるのをご存じでしょうか?

繁殖の際に他種の血が混ざることで、この標準が崩れてしまいます。

それを防ぐために、血統書つきの個体同士で交配させることで種を維持してきました。

また、曾祖父母の代からの遺伝性疾患なども記録されていて、将来的なリスクを予見するのにも役立ちます。

保護犬は譲渡時に、無計画な繁殖を防ぐために不妊手術をすることを約束する団体がほとんど。

ですから繁殖やドッグショー考えていないのであれば、ワンちゃんと一緒に暮らしていくうえで、血統書がなくて困るようなことはありません。

 

保護犬で保健所に純血種の子犬はいる?

保健所に収容されるワンちゃんの数は年間1万頭以上といわれています。

そのなかには子犬も含まれているのでしょうか?

純血種の子犬を引き取りたいと考えている方には、彼らが保健所行きになってしまう過程を知っておいてほしいと思います。

また、血統書と純血種の違いも解説するので、一緒にみていきましょう。

 

保健所の保護犬で子犬の里親募集もある?

保健所では、成犬や老犬と比べると少ないですが、子犬の里親を募集していることもあります。

実際、子犬の引き取りを希望する方は多いのですが、ここで子犬のうちに保健所に収容される経緯を、雑種犬と純血種とでそれぞれ考えてみましょう。

まず、保護される子犬は雑種が多いのですが、この犬たちは多頭飼育崩壊の現場などで無差別に繁殖が起こった末に生まれ、そのまま保健所に保護されるパターンです。

次に、人気の高い小型犬の純血種にみられるパターンで、乱繁殖の結果、先天的な異常や奇形を理由に、ペットショップへいくことができなかった子が保健所に引き渡されます。

こういった子犬を引き取るにあたっては、通院や日々の生活で気を付けなければならないことも多いでしょう。

最近ではペット保険も登場しましたが、基本的にペットの医療費は私たち人間と比べて高額になる場合がほとんどです。

安易に子犬だからと引き取るのではなく、ご自分の生活環境とも照らし合わせて、高額な治療費と適切な治療を終生続けていく覚悟を持ってお迎えしてほしいと思います。

 

血統書と純血種の違いを解説!

「血統書付きとか、純血種の綺麗な子犬が欲しい」といった表現を、譲渡会やSNSなどでも目にしたことがあります。

これらの言葉は、ワンちゃんのステータスに付加価値をもたらす意味合いで、しばしば混同されて使われているようです。

このふたつの言葉は全く意味が違いますので、違いを見ていきましょう。

血統書とは、そのワンちゃんの曾祖父母の代まで遡った家系図や遺伝的要素、登録したブリーダーの情報などが記されている証明書で、つまりは1枚の書類のことです。

純血種とは、種ごとに定められた身体的特徴を守るため、同じ種同士の交配を繰り返して維持される、犬種そのものを指します。

反対にいえば、繁殖やドッグショーに出すつもりであれば血統書が必須ですし、交配をさせたいならば純血種であることが条件ですが、その予定はありますか?

これらを踏まえて、血統書つきの子が欲しいのか、純血種の子が欲しいのか、そこまで重視すべきことではないと感じたか、よくお考えになってください。

 

まとめ

今回は保護犬の里親を考えている方に向けた記事でした。

保健所にいるワンちゃんたちに血統書はついていませんが、里親さんに迎えられ、幸せに暮らしていくうえで必要なものではないのです。

また、保護犬を迎えるにあたり、少しでも一緒にいられる時間が長くなるように子犬を希望する気持ちはわかります。

であれば、子犬たちが保健所行きとなってしまう経緯についても知っていただくべきだと思い、保護される舞台裏にも触れさせていただきました。

最後になりますが、血統書は純血種の血筋を守っていくために必要不可欠なものであることは確かです。

しかし、「純血種または血統書付き=価値が高い」ということではありません。

これだけでも覚えていただければ幸いです。

それでは『保護犬に血統書は付いていない?保健所に純血種の子犬はいる?』はここまで!

この記事を読んで、ひとりでも多くの方に「ためになった!」と思っていただけたら、とっても嬉しいです!